タイ・インドネシア出張('02.4.21〜4.28) A




4.インドネシア出国
 今回は丸2日間という短い滞在時間でインドネシアを後にすることになっていたので、
火曜日の昼には空港に向かうことになった。街中どこか雑然としていて
落ち着きがない国に感じたが、5年後、10年後にもっと発展していることを期待したい。
 ジャカルタの空港は建物自体がバンガロー風で、とてもよくお国柄を表していて興味深い。
免税店の数や機能面ではチャンギ等に劣るが、建物内部まで日差しがよく入り、
開放的でとても好感を持てた。
 空港のマックで軽く昼食を済ませ、出国手続き&ビジネスラウンジで一休み。
出国カウンターでは特にトラブルもなく全員無事通過。シンガポールまでの短いフライトの
シップはエアバスA340。私の本拠地名古屋空港ではお目にかかれない機体?なので
思わず心の中で拍手。しかし往路はB747、復路はA340とこの路線の利用客の多さを
実感させる機体配置だ。これまたバンガロー風の搭乗ゲートを通り、いざ搭乗。
ビジネスクラスは2−2−2と余裕のアブレストだ。快晴の空の下順調に高度を上げ続ける
機体のキャビンでは、往路と同じくミールサービスのためにクルーが忙しく働き始めた。

4台に1台がキジャン & 開放的な空港内

バンガロー風搭乗口 & エアバスA340



5.シンガポールトランジットA〜タイ到着
 1時間半の短いフライトと終え、再びシンガポールへ上陸。
今回は往路より時間があるのでゆっくりすることができた。
まずはビジネスラウンジへ荷物を置き、ターミナル散策へ向かう。
さすがに南国らしく、フラワーアレンジもダイナミックだ。
しかし、どこまで行っても見える機体はSQばかり。ターミナル2だから仕方ないが、
ちょっと残念だった。2時間ほどのトランジットの後、いよいよタイへ。
今回のシップはA300だ。ワイドボディー機ではあるが、今回の旅程中
一番小さい機体ということになる。夕闇迫るチャンギを後にし、水平飛行に移ると
すぐにミールサービスが始まった。ジャカルタ−シンガポール便ほどの慌しさではないが、
今回はライトミールではなくディナーのため、クルーはとても忙しそうだった。
バンコク便ということでタイ風カレー等のメニューもあったが、
「SQ一押し」というメニューの言葉に従って、鱸のムニエルをオーダー。
無論、味に不満はなかったが、この出張中タイカレーを食べる機会がなかったことを考えると、
カレーでもよかったかなと後から思った。ミールサービスが終わって一休みする頃には
降下開始。バンコクに到着した。
 入国・両替後は、事前に教わっていた通りリムジンタクシーで市内へ向かうことになった。
早速道路標識に見慣れないタイ語に戸惑う。町並みは雑然としてはいるがネオンも多く、
インドネシアよりは経済的に発達していることが強く感じられる。
ハイウェイ脇でも街に入ってからもやたらとセブンイレブンが多いのに気付いた。
聞くとファミリーマートも進出しているようだ。途中で渋滞に会って、
先が全く動かないにも関わらずタクシーが止まったのはなんと線路の上!
もしや電車は来るまいと思ってまっすぐ伸びた線路の先を見るとそこにはかすかに光の点。
嫌な予感がだんだん大きくなるが、前の車は一向に動く気配がない。
その間にも光の点は大きくなってこちらに向かってくる。いよいよぶつかるという危機感を
間近に感じる頃になって、周囲の車も含め詰めたり移動したりと対応を取り始めた。
私の乗るタクシーのドライバーも落ち着いたもので、ゆっくり前後しながらスペースを作り出し、
そこに車をねじ込んで事なきを得た。しかしこの国の人々は肝が据わっているのか
おおらかなのか・・・こっちはひやひやものだった。ホテルにチェックインしたのが
22時近かったので、外出はやめてホテルのラウンジで軽く飲んで移動移動の一日を終えた。

往復お世話になったチャンチのラウンジ & 南国の花

どこまで行ってもSQSQSQ・・・ & A300



6.タイの様子
 タイは、インドネシアと違って治安もよく一人で外出しても問題ないと聞いていたので、
翌朝出かける前にホテルの周りをぶらついてみることにした。
インドネシアではこうした外出ができず、本当の意味での街の空気を吸うことが
できなかったので心残りで仕方なかったのだ。ホテルを出てひとつ角を曲がると、
話に聞いていた通り歩道沿いに屋台が並んでいて、カラフルなフルーツから
揚げ物、惣菜、麺類までいろいろなものが所狭しと売られている。
そこでは通勤途中の人々が忙しそうにビニール袋に入った食材を買って
バスに飛び乗ったり、母子がゆっくり食事を取ったりと、何気ない生活の1コマを
垣間見たような気がした。多くの東南アジアの国々がそうであるように、
タイでも家で食事を作るという文化はあまりないようだ。
 その向こうには日本と何ら変わらない見慣れたセブンイレブンの看板が。
好奇心一杯で中に入ってみると、予想通り売っている物は全く違う。
清涼飲料コーナーにはお茶の代わりに水と見慣れないジュース、
毒々しい色をしたスナック菓子やほこりをかぶった日用品など、
日本では見られないものばかりでとても興味深かった。
ホテルが近いためか絵葉書も売っていたので、友人に出すための葉書を購入。
最終日に名所観光に行ったのも楽しかったが、こうした街歩きの方が
色々な「自分なりのその国」の発見があって私は好きだ。

ホテルから見た風景&歩道に並ぶ屋台&セブンイレブン