Niagara Falls / Boston A


ボストンの街(チャールズタウン)



5.ボストン

@ボストン到着、夜景、シーフード
 昼過ぎの便でまたもデトロイト経由でボストンへ。こちらの飛行機はハブ&スポークの考え方が
かなり発達していて、乗り換え便のことが多い。安くて本数も多くていいのだが、時間がかかって疲れる。
直行便だと2時間のところを5時間近くかけてボストン到着。まずはシャトルでホテルにチェックイン。
今回泊まった「ボストン・パークプラザ・ホテル」は、創業が1920年代という歴史あるホテルで、
それなりの重厚感と趣がある。裏を返せば古くてボロい。
 チェックイン後は夕食へ。ボストンでも有名なシーフードレストランへ歩いて行く。有名店らしく、
待ち時間も1時間と長い。その時間を利用して、同じビル内にある展望台から夜景を見ることに。
60階まで上るとボストンの夜景が一望に見えるのだが、小ぢんまりとしたボストンのこと、
夜景も$100万規模とは行かず、やや控えめな程度にまとまっていた。
 レストランに戻り、いざ夕食。やはり海の街ということでまずは牡蠣フライとクラムチャウダー。
牡蠣フライは外はサクサク、中は半生というアメリカにしては出来過ぎの仕上がり。秀逸。
メインのゆでロブスターもさることながら、海老づくしの海老もおいしく、僕にとっては貴重な
海の幸をゆっくり楽しむことができた。付け加えると、ここボストンは、アメリカで有名な
「サミュエル・アダムス」というやや苦めのビールの地元で、それも楽しむことが出来た。
(個人的にはラガーの方がいいんだけど)
 夕食後は、夜風に吹かれながら(かなり寒い)CVSファーマシー、セブンイレブンと、
道すがらのコンビニをはしご。今の僕には珍しくもないけど、初めての人にはインパクトあったのでは。


ホテルの外観、ボストンの夜景、牡蠣フライ・クラムチャウダー、ロブスター、海老づくし

Aフリーダム・トレイル
 翌朝はボストン観光。ボストンの街には「フリーダムトレイル」というのがあって、
道路に描かれた赤い線に沿って歩いて行くと、順番に歴史的建造物にたどり着くという仕掛け。
先述の通りボストンは小さな街なので、町の真ん中から橋を渡って街の北側まで行くトレイルコースも、
半日〜1日で充分回れてしまう。まずはホテルからスタート地点のパブリック・ガーデン、ボストン・コモンへ。
ホテルはこの公園の脇にある。そこからパーク通り教会、州議事堂を抜けてオールドサウス集会所へ。
ここは独立運動当時、イギリス政府への反政府運動が行われた場所だそうだ。
時節柄、教会の前の出店では、ハロウィンにちなんだかぼちゃ等が売られていた。


パブリック・ガーデン、パーク通り教会、州議事堂、オールドサウス教会

 そのままさらに歩くこと数分、すぐに旧州議事堂に行き当たる。もう着いた?という感じで、
最初は思い切り見過ごしていたほど。この州議事堂、フィラデルフィアで起草された「独立宣言」が
公の場で最初に読まれた場所らしい。建物の真ん中、白いバルコニーがその現場。
これで僕は、も独立宣言が「起草された場所」と「公にされた場所」を両方見ることができた。
(8月末にワシントンDCに行った際、足を伸ばしてフィラデルフィアにも行ってきたので)
この旧州議事堂はこれまで様々改修を受けてきたが、今は博物館と地下鉄の駅になっている。
 議事堂からまた歩くこと数分で、ファニュエルホールに到着。ここもまた独立運動の舞台になった場所。
豪商ファニュエルさんの寄贈物らしい。ビール屋の名前になっているサミュエル・アダムスやら
色々な人が演説したとか。後にはJFケネディもここで演説をしているらしい。
今は1階は全面的にお土産屋さんになっている。


教会前のハロウィンの出店、旧州議事堂、ファニュエル・ホール

 ファニュエルホールの裏手は、クィンシーマーケットを中心にしたレストラン・ショップ街。
ボストンでも一番賑やかな所らしい。レンガ造りの建物・道路が落ち着いたとてもいい雰囲気の場所。
この時期は寒いので外を歩く人も少なめだけど、暖かいと大道芸人とかもいるとか。
 左の写真は、よくある記念コイン製造機。1セントと50セントを入れてハンドルをぐるぐる回すと、
1セントをつぶして記念の模様を刻印してくれる。観光地ならどこに行ってもある。
お金を変形させて法律違反にならないの?と日本人だと思ってしまうのだが・・・。


よくある記念コイン製造機、クィンシーマーケット、賑やかなマーケット界隈

 3本ある屋内マーケットストリートの内、1本は全て食べ物屋さん。典型的なアメ食)から
シーフード、中華、メキシカン、ドイツのソーセージ、果ては寿司までいろいろある。
せっかく海の街に来たのだから、生牡蠣に挑戦。その場で氷の中から取り出して殻をむいてくれるので
よく冷えていて新鮮!生牡蠣3、蒸海老2、蛤1のセットで1100円。観光地なのでお値段はそれなり。
もうひとつシーフードと言えばクラムチャウダー。パンをくり抜いた器に入れてくれるので、順番に
器ごと食べられる。僕はサンフランシスコで経験済みだけど初めての人には珍しかったようだ。


マーケットの中、オイスターバー、牡蠣・蛤・海老!、あら、これおいしゅうございますわ

 クィンシーマーケットを抜けると、次の名所までしばらく歩く。それでも20分も行かずに次の建物、
ポール・リビアの家に行き着く。彼はイギリス軍の襲撃を独立軍に知らせたという「影の功労者」。
彼の行動がなければアメリカの独立は阻まれていたのではないかと言われているらしい。
 その彼が英軍襲来に気付いたのは、オールド・ノース教会の塔にランタンがともされたため、
ということでこの教会も独立の鍵を握った場所として有名になっている。内部は普通の長椅子ではなく、
5人分くらいのスペース毎に四角く仕切られている。各家庭は浄財をもってそのスペースの権利を得るとか。
ちなみにキリスト教では収入の10%を目安に寄付するのが教会からの要請らしい。えらいこっちゃ。


ポール・リビアの家界隈、ポール・リビア、オールド・ノース教会、橋の上!

 オールド・ノース教会からコップスヒル墓地を抜けると、チャールズタウン橋に出る。
フリーダムトレイルはここからさらに橋を渡っていくのだが、この橋が怖い!井桁に金網が張ってある
上を歩くので、足元が川面まで丸見え。梁の上を歩かないととてもじゃないけどおそろしい。
橋を渡ったあたりでそろそろ疲れてきたのと時間が押していたので、そこからシャトル船に乗って
ダウンタウンに戻ることに。実際に動く世界最古の戦艦USSコンスティテューションをちらっと見てから
シャトルに搭乗。わずか150円足らずで海の上からボストンの街の景観を楽しみつつダウンタウンに戻った。


チャールズタウン、軍艦USSコンスティテューション、渡し舟($1.25)、海の上で

Bハーバード大学
 ボストンと言えば独立戦争、シーフードともうひとつ、「最高学府の集う街」ということで
ハーバード大学に行ってみた。(もうひとつ有名なのはマサチューセッツ工科大学)
ここもボストンの街そのままで、レンガ造りの落ち着いた雰囲気。少しぶらぶらして、
生協で買い物して、キャンパス内を歩いてみて、陽が落ちてきたので引き上げることにした。
しかしこうもいい雰囲気でいい感じのお店が並んでいると、とても勉強する気になれないから
卒業が難しいのでは?という疑問も。名○屋大にしといて正解だったのだろう、と結論付けて、帰ってきた。


ハーバード大学界隈、生協(キーホルダー購入)、まさこさまも通ったであろうキャンパス

 夜は中華街まで歩いて行った。中華街そのものの規模はあまり大きくなかったけど、
入ったお店が前菜2種、野菜炒め、チャーハン、海鮮鍋にビールをつけて一人2000円以下
という良心会計で気持ちがよかった。


 翌朝は4時半に起きて(起こしてもらって)6時の飛行機でシンシナティへ帰宅。
姉上は卒論のテーマで取り上げた街へひとりでぶらり観光へ。
ほぼ10年越しで自分が卒論に取り上げた対象を「現地現物」で確認できたらしい。