青森旅行('02.7.13〜7.14)
今回はJAS(日本エアシステム)のバースデー特割を
利用して本州最北端は青森へ行ってきました!
1.出発
航空各社の割引切符を利用しての日本全国「行ったことない県つぶし」の旅第2弾。今回は、JASのバースデー特割を利用して
本州最北端は青森県の旅。行った事ある人に聞くと「見る物は何もない」「1泊2日もいらない」という人もいるが、
どっこいこれがなかなか盛りだくさんで今回は行き残した地域もあったほど。「青森、侮り難し!」
今回は純粋に「週末旅行」だったので、土曜の朝7時には自宅を出発。例年にない7月の台風上陸に一抹の不安を抱きつつ名古屋空港へ。
どうやら問題なく飛んでいるようでほっと一息。今回は時間もなかったので飛行機見物はパスして売店をぶらぶらして出発までを過ごした。
自分の記憶にあるうちでは初の搭乗となる今回のシップMD87は、新鋭機華やかなるこのクラスでいまだにJASの旧塗装のままで
頑張っている、機体後部にエンジンを配したユニークな飛行機だ。
定刻通り出発し、すぐさま雲海の上に。このMD87が思いのほか静かで、離陸時も「エンジンは臨界か?」と疑いたくなるほど。
機体後部にエンジンを配した賜物だろうが、滑走路脇で眺めているときとは全く逆の感想だ。(MDシリーズは騒音がすごい!)
ドリンクサービス、機内販売が落着いたころにフライトレコードの記入をお願いすると、「キャプテンのサインは全員降りた後になりますが」
とのお言葉。国内線ではキャプテンの直筆は無理と思っていたので、最後に降りるからと喜んで二つ返事でお願いした。
さらにキャンデーサービスの時にも「誕生日おめでとうございます」と声をかけて頂き、とても気持ちのよいフライトだった。
やがて新潟、山形を過ぎ青森上空へ。時間調整のためか青森市の南で大きく一周左旋回した後、青森市上空で右旋回して
快晴の青森空港へスムーズにタッチダウン。全乗客が降りた後、キャプテンとコパイの直筆サインに加え、キャビンクルーの皆さんからの
「おめでとう」メッセージを添えていただいたフライトレコードを受け取り、クルーの皆さんにお礼を申し上げて記念に残るフライトを終了。
急いで市内行きのバス停に向かった。
今回のシップMD87、上空、青森空港到着、折り返し便の準備に忙しいクルー
2.津軽半島ドライブ
空港と青森市内のアクセスは、すべての発着便に合せて走っている市営バスが便利。40分ほどで青森駅前に到着。
今回は土曜日はレンタカーで津軽半島をドライブ、日曜日は市営バスの定期観光バスで名所めぐりと決めていたので、まずはバス窓口で
翌日の定期観光バスのチケットを購入し、駅前のレンタカー屋へ。11時過ぎには津軽半島の先端目指していざ出発。
目的は、石川さゆりの歌で有名な竜飛岬と、青函トンネルの坑道にも入れる記念館だ。
駅前からベイブリッジを抜け、10キロほどひたすらまっすぐのバイパスを抜け海岸沿いの旧道へ合流。その先にあった海の家のようなところで
昼食を取り、再びひたすら岬を目指した。曲がりくねった国道はほとんど海岸沿いに走っているので海を見ながらのドライブだが、曇天も手伝ってか
海はブルーというより灰色に近い。これも北国の海の風景なのだろうか? ひたすら走ること2時間ほどで、やっと竜飛の町に入った。
ベイブリッジ、ひたすらまっすぐの国道、昼食の支那そば、対岸の下北半島
3.竜飛岬@
竜飛岬は通常岬の上から海に臨むものだが、まずは下から覗いてみることにした。岬の下には太宰治の記念碑と、通称「階段国道」と呼ばれる
変わった場所がある。何でも役人が現地を見ずに階段を「国道」と認定してしまったために起きた珍事だそうで、岬の上に続く斜面の階段に
「国道339」という標識が立っている。その国道に至る道はまさに「民家の軒先」で、通ると家の中から生活音やTVの声が聞こえたりするほどだ。
役所のミスで軒先が名所になってしまって住人には迷惑千万かもしれないが、見るほうにとってはなんとも滑稽な場所だった。
階段国道、民家の軒先を掠めて…、太宰治記念碑、岬の麓の静かな港町
4.竜飛岬A
急な坂を上りいよいよ「青函トンネル記念館」へ。記念館前並べられた工作機械の向こうの山の斜面には大きく「龍飛」の文字が。
どうでもいいことかもしれないが、竜飛か龍飛かどっちなんだろうか?
記念館で展示館と体験坑道往復ケーブルカーのセット入場券を購入し、次の発車までの40分の間にまず展示館を見学。
トンネルの構造や地盤の違い、出水の大惨事の様子などわかりやすく展示されている。棟続きで風力発電の様子を展示している
竜飛ウィンドパークも見学。竜飛岬は年中強い風が吹いており、山の上では10基を超える風力発電機がブンブンうなりながら回っていた。
(特にこの日は台風の影響で時折立っていられないほどの突風が吹いていた)
そうこうしているうちにケーブルカーの発車時間。床が階段状になった電車で斜面を地下140mに向けてゆっくり降りて行く。
このケーブルカー、全長778mと「日本一短い路線」を誇っているそうだ。
約9分で「体験坑道駅」に到着。ガイドさんに従って坑内を進むと「手作業」が多かった工事の様子が実機で再現されており、
改めてこのトンネルが難産の末に完成されたものだということが実感できる。坑道内はとても涼しいが、海の底のせいか湿気が多く
天井を這う排水管はびっしり結露している。この体験坑道もちゃんとトンネル自身につながっているようで、「吉岡(北海道側)まで23km」
という看板も見られた。20分ほど坑道を見て回り、再びケーブルカーで地上へ戻り、約40分のコースを終えた。
電車でさらっと通ってしまうよりは、こういう体験型の方がより青函トンネルを実感できて貴重な体験となった。
本州側の「基地」です、斜面に「龍飛」の文字、実際に使われた工作機械、青函トンネル記念館
体験坑道へ向かうケーブルカー、実際の工事の様子を再現