函館旅行記('02.3.1〜3.3) A
5.魔周丸
海鮮に舌鼓を打ったあとは市内観光へ。昼間から氷点下という世界は想像以上に体力を消耗するので、無理せず回ろうということになった。
まずは市場の裏に停泊している青函連絡船摩周丸。現在は客席から操舵室まで博物館として公開されており、船上結婚式や修学旅行といった
楽しい思い出から、第2次大戦時の記録や台風のため函館港沖合で沈没した洞爺丸の記事など、青函連絡船が辿った苦難の歴史が綴られている。
寒さのせいか、船内にはほとんど人影がなく、図らずも?その役目を終えた青函連絡船の物寂しさを実感してしまった。
摩周丸操舵室&客室の様子
6.五稜郭
続いては、函館の中心街でもある五稜郭に向かう。停留所前は大きなダイエー等を中心に確かに駅前の比でない賑わいを見せている。
しかし、路面電車を降りてからお目当ての五稜郭タワーまでは歩いて10分ほどかかる。普段ならなんでもない距離だが、
寒さのためにとてつもなく遠く感じる。
やっとの思いでタワーにたどり着き、まずは1階の説明コーナーを覗いてみる。この城郭の形は外に向かって死角がなく、
守るに最適な城郭らしい。欧米にも例が多く、本土では長野県にもあるそうだ。タワーの上から城郭を眺めてみたが、
ちょっとでもこうした知識を持って見るとなかなか興味深かった。
路面電車に乗って&五稜郭タワー&五稜郭の雪景色
7.トラピスチヌ修道院
五稜郭停留所に戻った時点で2時を過ぎ、かなり体力も消耗していたがもうひとふんばりしてトラピスチヌ修道院に向かうことにする。
この修道院は他の観光地と違って函館郊外にあり、路面電車とバスを乗り継いでもかなり時間がかかる。空港近くのため、帰り掛けに
寄る人もいるようだが、バスも少なく歩き回る必要があるので、もし帰りに寄るならタクシーの方がよいだろう。
バス停から5分ほど丘を登ると修道院が見え、入り口から聖堂まで続く前庭を見学することができる。
バター飴とクッキーで有名なこの修道院は、1898年から100年以上の歴史を数える日本で最初の修道院であり、
今でも現役の修道院として修道女たちが厳しい戒律の元に生活を送っている。前庭を散策していても配慮を求める看板が散見され、
独特の静寂と緊張感が伝わってくる。ちょうど薄日が差し、聖マリア像や聖堂が荘厳な雰囲気を放っていた。
修道院の前庭&聖マリア像&今でも現役の修道院です&ここより先修道院
8.食い倒れB
函館駅に戻るとちょうど夕食時。寒さで縮んだ体を一旦ホテルで休め、ガイドマップのたくさん店がありそうなエリアに狙いを定め、
いざ海の幸&うまい酒を求めて繰り出す。人がたくさん入っていた「魚一心」という店に入ると、店内は熱気で一杯。
観光客だけでなく、地元の人も来ているようだ。早速いかそうめんに始まり、鮭ハラス、ほっけ、カレイ煮付けと立て続けにオーダー。
どれも新鮮、脂がのっていて味は格別。思わずビールがどんどん進む。
さらに、にしんの刺身という愛知県ではなかなか食べられない物、大きな帆立バター、そして温かいおでん盛り合わせを加えても、
一人3500円くらいと格安。美味い上に格安と、大満足の夕食となった。
唯一残念だったのはA君が体調を崩してしまい、あまり食が進まなかったこと。美味いもん大好きの彼には残念なことになってしまった。
魚一心&店内の様子&いかそうめん
鮭ハラス&ほっけ & 珍しい?にしんの刺身 & ほたてバター