タイ・インドネシア出張('02.4.21〜4.28) C






10.市内観光B(街歩き)
 ツアーの中身はここまで。時間は11時を回っており、
陽が当るところにいると立っているだけでも汗が滴り落ちてくる。
昼食と土産物購入のため中心街の伊勢丹までミニバスで送ってもらい、
岡村サンとも別れてツアー終了となった。伊勢丹のフードコートで
タイ風中華料理?に舌鼓を打ちつつビールで水分補給と、
昼間から贅沢極まりない食事に大満足。タイは「シンハビール」がメジャーらしく
どこへ行っても「シンハ」だが、アルコール度が9%と日本のビールに比べて高いので
あまりアルコールが得意でない人は注意が必要である。
 大満足の食事後は土産物を買いたいMさんと一緒に伊勢丹内をぐるぐる。
しかし私の狙いはただひとつ、伊勢丹の食料品売り場だ。
実は、18年前に一度だけ食べた果物の王様「ドリアン」を
伊勢丹で売っていると聞いてどうしても食べたくなったのだ。
しかも伊勢丹では匂いが強烈なドリアンを真空パックにしてくれると
駐在員の方に聞いたので、これは何としても買わねば、と思ったのだ。
果たして食料品売り場でドリアンを発見し、早速真空パックにしてもらう。
隣にあったマンゴスチン、ランブータンと、私のお気に入りの南国のフルーツを買って
大満足で伊勢丹を後にした。初めてドリアンを食べたときの強烈な印象を思い出すと、
自然と唾が沸いてくる。

 一旦ホテルに戻って荷物を置き、タイ式マッサージに出かけることにした。
事前にSさんにオススメの店を聞いていたので、タクシーで向かう。
伊勢丹からの帰りにもタクシーを使ったが、タイ語しかわからないドライバーさんに
指図するのは大変なことである。信号で止まるたびに渡したホテルの名刺を持って
他のタクシーまで走って行って場所を聞いてくる辺りが
情けないやらお国柄を表して笑えるやら。

 ホテルからバンコクの目抜き通りのスクゥンビット通りを
東へ走ること5分もしない内に「ハダサット」というマッサージの店に到着。
表通りからは1本裏に入っているので、知っていないと気付くことは難しい。
有名な店らしく20分ほど待たされている間、疲れていたのか
待合椅子でうとうとしてしまった。まさにマッサージを受けるには絶好の体調?である。
 順番が来るとまず履物を脱いで足を洗ってもらう。専用の洗い場があって、
係のお姉さんにきれいに洗ってもらった後、2Fへ上がっていざマッサージを受ける。
標準コースは2時間。長いかと思っていたが、全身しっかりもみほぐしてもらうと
最低それくらいは受けたいものだ。足の先から始まって、じっくり両足をもみほぐした後は
腕、腰、肩、最後はキャメルクラッチ?を決めてもらい背筋もしっかり伸びる。
始める前にお姉さんが「ソフトかストロングか」と聞いてくれるので当然ソフトでお願いしたが、
それでもなかなかしっかりと揉みほぐしてくれた。ツボを的確に押える指圧や
オイルを使ったエステ等とは異なるいわゆる「マッサージ」だが、
特に疲れているときはとてもリラックスできるので是非オススメしたい。
(もちろん、マッサージは女性がしてくれるので、女性の方でもOK!)


伊勢丹 & ドリアン
タイ式マッサージ・まず足を洗ってから




11.市内観光C(街歩き2)
 タイ式マッサージに半ば魂を抜かれたようにふわふわした心地で店を後にし、
夕食へ向かうことにした。タイ料理は平日に2度程食べていたので、
夕食は「タイスキ」にしよう、と決めていたがどの店がよいかわからない。
そこで、マッサージの店で会った日本人の男性に思い切って聞いてみたところ
「味はCOCAがいい」とのことだったので、迷わず歩いて5分程の
「COCA」という店に行くことにした。大通りから一本入るとそこここに屋台が並び、
この屋台が支えているタイの食生活の裾野の広さを実感する。
丁度夕食時ということもあってどの屋台もお惣菜や麺類、野菜、果物で
一杯にあふれていた。今回は仕事ということもあり衛生の心配があったので
屋台で食事は取らなかったが、この味も是非一度試してみたいものだ。
 スクゥンビット通りに出ると、いつでもどこも車で混雑していて騒々しい。
現在はBTSと呼ばれる近代的な高架列車が走っているが、
工事中は渋滞に拍車がかかって大変だったらしい。
またBTSが出来た現在でも市民の足の中心はタクシーとバスとバイクのようだ。

スクゥンビット通り

涼しげな公園の噴水 & BTSのアソーク駅




12.タイスキ
 スクゥンビット通りから北に入ってすぐ、COCAという店を発見。
席に着いて店内の雰囲気やメニュー、価格、客層等を見ていると、
日本で言うならさしずめ鍋のファミリーレストランといったところだろうか。
 タイスキとは、いわば寄せ鍋のこと。生姜で臭みを抜いた薄いダシに
好きな具を注文して入れるだけというとてもシンプルなものだ。
具は牛、豚、鶏、肉団子から魚、海老、蟹、ツミレ等の肉類と、白菜、
ほうれん草(のようなもの)、椎茸等の野菜類が中心で、
特にルールがあるわけでもないようだ。作り方も至ってシンプルで
(私は正直雑でないかと思ったが)お湯が沸いたら
ウェイトレスのお姉さんが注文した全ての具を一度に鍋にぶっこんでくれる。
あとはフタをして煮立って火が通るまで待つだけ。
私達はまず蟹を注文。蟹だけは先に茹でて食べてしまう。
その後は様々な具を入れてまさに寄せ鍋状態。これをピリ辛のタレにつけて
食べるのだが、このタレがまた美味しくビールが進む。(もちろん、シンハビール!)
Mさんと2人で2杯近い鍋をたいらげ、大満足でタイ最後の晩餐を終えた。

日本にも支店のあるコカ & まずはカニ


タイスキできあがり & 賑わう店内の様子




13.ドリアン〜帰国
 夕食を終え、ホテルに戻る。タクシーでもよかったが折角なので
BTSに乗って帰ることにした。夜の市内電車に乗っても
ほとんど身の危険を感じないところがタイのよいところである。
お店最寄のアソーク駅から3駅、20バーツ。前の晩に乗り方を
教えてもらっていたので料金等は問題ないが、
タイ語の車内アナウンスは聞き取れないので降りる駅だけは指折り数えるしかない。
 ホテルに戻り、冷蔵庫で冷やしてあった果物を早速開けてみる。
部屋中ドリアンの強烈な匂いが充満したが、味は記憶通り抜群!
ドリアンの味の表現は種々意見が分かれるが、私流に言えば
「チーズカスタードにワインをたっぷり加えた濃厚な味」というのが
一番近いのではないかと思っている。経験者にはご意見を賜りたい。
マンゴスチン、ランブータンと共にこれまた大満足のデザートを食べ終え、
これ以上ない旅の締めくくりとなった。

 軽くシャワーを浴び、0:50発のJALに合せ22:30にホテルを出発。
往路の混雑とは打って変ってあっという間に空港に到着した。
免税店をぶらつき、時間ぎりぎりで今回の最後のシップA300に搭乗。
マイルの関係でスターアライアンスがよかったのだが、
名古屋直行便はJALしかないので仕方ない。しかしこの便がコードシェア便で、
シップもクルーもタイ・エアだったのはなんとも皮肉なことだ(^^;
 離陸後はすぐに夜食のミールサービス。それが終わると機内の明かりを消して
おやすみモードに入る。フライトレコードカードの記入をお願いし、
しばらく本を読んでいたが眠くなったので毛布をかぶって朝食まで3時間ほど
ぐっすり眠ることができた。朝食のサービスの音で目が覚め、
半ば頭が働かないうちにミールを選択。和・洋・タイと3種類あったが、
折角なのでタイ・ヌードルを選択。ミールサービスも終わり、
機内がやっと目覚めてきた頃にタイ・エアのプラモデルと一緒に
フライトレコードが戻ってきた。

 途中、大きな揺れもなく、定刻通りに南側より名古屋空港に着陸。
無事今回の出張が終わった。仕事での出張だったため時間の余裕もなく、
特にインドネシアでは車窓からしか人々の生活様子も文化も感じることが出来ず
とても残念だった。むしろタイで1日余裕があったのがラッキーだったと言うべきだろう。
シンガポールという美しく整備された「アジア」しか知らなかった私としては、
色々な意味で雑然とした「アジア」を目の当たりに出来た今回の渡航は
とても印象深いもので、行き足りなかったインドネシア・タイに加え、
他の「アジア」の国々も今後是非訪れてみたいと思うきっかけにもなった。

BTS & ドリアン・ランブータン・マンゴスチン


帰国便の機内食 & お疲れの機内



おわり