函館旅行記('02.3.1〜3.3)


初めてANAの「超割」を利用して、一番寒い時期の
函館へ、"週末ぷらっと旅行"に出かけてきました。




1.出発(3/1)
 ANA超割を活用しての初の"週末ぷらっと”となった今回の函館旅行。せっかくだから、と思い切って金曜日の夕方から 出かけることにした。今年の春は異常気象で、暖かくなるのが例年になく早く、3/1の名古屋はもう春の陽気一杯。 特に私が旅に出たこの日は、最高気温が19℃まで上がるという異常気象ぶりで、14時頃名古屋空港に向かう頃には 2枚も着ていれば充分という暖かさだった。
 早めの空港行きバスに乗り込み、出発時刻の3時間前には到着。チェックインを済ませ、旅のひとつの目的でもある 飛行機見物のため国際線展望デッキへ移動。羽田のようにひっきりなしに飛び交っているわけではないが、ゆったりと 飛行機見物を堪能することができた。仕事疲れから国内線ロビーで休んでいた今回の旅の相棒A君と合流し、ゲートAから バス&タラップを使ってAirbus-A321乗り込む。記憶にないものまで含めると飛行機には計18回乗ったが、「趣味」と意識して 乗るのは初めてであり、なんとなくわくわくしてしまう。
 離陸後は、夕日に映えとてもきれいな富士山を眺めつつドリンクサービス。終わった頃を見計らって、フライトレコードの 記入をお願いする。初めてのことなのでとても緊張したが、快く引き受けて頂きほっと一息。そうこうしている間に青森上空を過ぎ、 着陸体勢に入った。


新しくなった国際線出発ロビー&キャセイ航空のB747&自衛隊機も訓練中



2.函館山夜景
 定刻よりやや早めに函館空港にランディング。空港のカウンターで観光案内マップを入手し、函館駅行きのバスに乗り込む。 空港から町の中心部までバスで片道20分300円と、函館は飛行機ユーザーにはとてもやさしい町だ。さすがに寒さは昼間の 名古屋の比ではないが、コートを着ればさほど気になるほどでもない。ネットで予約してあった駅前のハーバービューホテルに チェックイン。思ったより早く着いたので、函館山へ夜景を見に行くことにした。山頂は市街地よりさらに寒いと聞いていたので、 セーターまでしっかり着込んで、早速函館山へ出発した。
 駅前から路面電車に乗り、2区先の「十字街」下車。坂を登ること10分足らずでロープウェイ乗り場に到着。さすがに混雑もなく、 ピーク時には200人乗せるというロープウェイに20人ほど乗ってあっという間に頂上へ。天気が快晴だったことに加え、 寒いから空気が澄んでいたことも手伝ってか、夜景はとても綺麗だった。(翌日が吹雪だったことを考えれば、この夜に見に来たのは 大正解だったようだ)
 小ぢんまりとした函館の夜景は、派手さこそないものの町全体が一望でき、個人的にはなかなか気に入った。さすがにデジカメでは 表現しきれないので、これは是非実際に見に行くことをお勧めしたい。また、この時期の山頂の寒さは半端ではないので、 1枚余分に着た上で、マフラー・手袋は必ず携帯したほうがよい。
いつまで見ていても飽きない夜景だが、刺すような寒さと空腹に促され下山を決意。夕食に向かった。


ロープウェイを待つ人々&200人乗りロープウェイ&山頂からの夜景



3.食い倒れ@
 旅に美味いものは付き物だが、それが北海道、旅人が私とA君、となればテーマが「食い倒れ」になるのも不思議ではない。
 腹も減っていたので、同じルートで駅前に戻ってまずは北海道はラーメン!ということで店を探したが、これがなかなか見つからない。 駅前は町の中心だから何かあるだろう、とタカをくくっていたが、あてが外れて少々戸惑ってしまった。
 後でわかったことだが、かつて青函連絡船が活躍した時代には、船着場が駅裏手にあったことから繁栄していたが、連絡船の 廃止と共に駅前も寂れてしまったらしく、町の中心は既に五稜郭エリアに移っているらしい。
 寒さに凍えながら探し歩いているうちに、ようやく1軒のラーメン屋を発見。A君は味噌ラーメン、私は塩バターラーメンを注文し、 やっとの思いで暖かいラーメンにありつくことができた。ちょっと塩味が強すぎるなぁと思ったが芯から暖まることができた。
 食後は部屋に戻って一杯やろうということで、まずはコンビニで地ビールを購入。小店で「いか焼き」というイカミンチの串焼 のようなものを買い足し、足早にホテルに戻った。


寒さの象徴・・・&やっとたどり着いた店


塩バターラーメン&地ビールとイカ焼き



3.函館朝市
 翌朝、函館と言えばやはり朝市!と気合を入れて6時に早起き。朝市となれば早い時間に行かねばならないという思い込みで 活気溢れる市場を想像しつつ、いざ出陣。ホテルのすぐ裏手が市場なので、駅前のホテルは朝市には便利だ。
 外に出ると、昨日の名古屋とは打って変わってまさに「北国の冬」というイメージ通りの曇天。しかもこれが想像以上に寒い! 襟を立ててマフラーに顔をうずめても、向かい風の中を歩くとかなり体にこたえる。まさに「昼間でも氷点下」の洗礼を受けた気分だ。
 市場に着いて一通り歩き回ってみたが、地元の人も観光客もほとんどいない。どうやら土曜日ということと、早く来すぎたようだ。 活気のない市場ほど寂しいものはなく、寝不足感も手伝って早々に退散。ホテルで一眠りして10時頃に再度出陣となった。


重く垂れ込める曇天&函館朝市



4.食い倒れA
 気を取り直して10時頃出かけてみると、さすがに観光客で賑わっている。市場全体が観光客目当てなのは仕方ないことだと 思いつつも、あまりに露骨な客寄せも多く、いささか興ざめしてしまい結局朝市では何も買わなかった。とは言え、 地の新鮮なものを食べない手はなく、A君ご推薦の「茶夢」という店に入る。函館に住んだことのある作家の辻仁成氏の行き付けの 店だそうだ。(詳しくは氏の著書「函館物語」 をご参照頂きたい)
 気さくなご夫婦の店で、オーダーしないのにイカの卵やらイカワタの塩辛やら小皿がいくつも出てくる上にこれが美味い! 私は雲丹・イクラ・カニの3色丼、A君は名物イカそうめんと、海の幸満載のメニューをオーダーし、大満足の朝食を楽しんだ。 函館と言えばイカだが、とりわけこの店のイカそうめんは細くて透明で極上。次に函館に来たらまた是非食べてみたい味だ。


「茶夢」お店の様子&3色丼+小皿